第9回日本フットケア学会 岐阜秋季セミナー
ごあいさつ

第9回日本フットケア学会 岐阜セミナー 会長 半田 宣弘 この度、平成24年9月22日(土)、JR駅前「じゅうろくプラザ」において第9回日本フットケア学会岐阜セミナーを開催することとなりました。

高齢者人口が増加の一途をたどる今日、生活様式・食生活の欧米化に伴い、動脈硬化性疾患や糖尿病の有病率の増加およびその重症化が進んでいます。その結果、重症虚血肢・糖尿病合併病変の増加、糖尿病性末梢神経炎による足趾の知覚障害が急増しています。重症の足病変、特に潰瘍・壊死の進行、骨髄炎合併などが進行し下肢の大切断や死亡のリスクが著しく上昇しています。一方、足病変の原因としては静脈うっ滞性皮膚病変・下肢静脈瘤、膠原病や皮膚疾患によるものなど多岐にわたり、その診断・ケアに関しては、集学的、総合的な知識が必要です。このような中で足の健康を保つ事が高齢者の健康に不可欠である事、生命の予後を改善する事が強く示唆されています。高齢者の健康維持のために予防的・治療的フットケアの必要性が大きく取り上げられている中で、本セミナーは足病変に対する治療を行う医師や看護師の専門的知識の向上、予防の重要性を認識し、看護スタッフの積極的な参加を希望しております。また「CVTサミット」という特別企画を行い、血管診療技師のフットケアにおける役割にも焦点を当てます。さらに一般市民のフットケアの必要性に対する啓蒙活動を行う事により、総合的に高齢者の健康増進を推進していく事を究極の目的としております。

今回は特に専門性の高い下肢血流障害の治療、難治性の下肢創傷の治療を推進する事を目的とした「濃尾ペリフェラルインターベンション研究会」の同時開催を依頼し、承認を受けております。この研究会を通じて専門性の高いこの領域の医療の質の向上にも同時に貢献できればと考えております。

医師・看護師、臨床検査技師を始め、その他の医療関係者、靴作りの専門家等幅広い層の方々の参加を心より祈念いたしております。

第9回日本フットケア学会 岐阜セミナー 会長 
半田 宣弘